言葉が伝えられること
2009年 10月 09日
文書を執筆したり、編集したりしながら、言葉に携わる仕事を常にしていますが、
一方で、言葉で伝えられることには限界があるかもしれないと感じたりもします。
外国語でコミュニケーションをとる際にも、そのことを強く認識します。
どんなにきれいな言葉を並べて文章が書いても、何も感じないものもある。
どんなに流暢に外国語を話せても、相手と分かり合えるかというとそうではない。
きれいな文章を書くよりも、流暢にぺらぺらと話すよりも、もっと大切なものが
あるような気がするのです。
それが何だろうとちょっと考えていたのですが、とっても当たり前ですが、
やはり「人」であり、その人の持つ「心」(ハート)でしょうか?
少し稚拙な表現でも、書いている人の気持ちが伝われば、それは読む人の
心に残るものになる。
少しくらい言葉がわからなくても、ちゃんとお礼を言ったり、誠意を持って
接することで、相手と仲良くなり、絆が深まったりする。
今回ドイツに行きましたが、ドイツ語は全然わからない中、ガイドブックで
即席に勉強し、「グーテンターク」と明るく挨拶したり、何かをしてくれたら
「ダンケシェーン」と誠意を持って伝えたら、とても喜んでもらえたりしました。
以前このブログでも書きましたが、私自身は、いろいろな文化に触れたい、
いろいろな人に出会いたいと英語を勉強してきましたが、一方で、とっても
逆説的ではありますが、英語という言葉をしゃべれただけでは相手とは
わかり合えない、信頼関係は生まれないと痛感します。
「心」のこもった「人」であること、常に誠実に対応すること。
「言葉」よりもそっちのほうが大切かもしれないと実感する今日この頃です。
みなさんはどう思われるでしょうか?