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アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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過渡期のアメリカ

アメリカが大きな過渡期を迎えているようです。
コラムニストのDavid Brooks氏が興味深い記事を書いていました。
The Crossroads Nation(11月9日)というものです。

今アメリカでは、2030年や2050年にアメリカがどのような国になって
いるのか、誰も想像できずにいます。ある調査によると、3分の2のアメ
リカ人が自分の国が衰退していると考えているようです。

歴史を振り返ってみると面白い見方ができるかもしれないと指摘します。

500年前は経済の中心は農業で、100年前は産業製品でした。
今は情報化時代で、イノベーション(革新)やクリエイティビティ
(創造性)が経済成長のエンジンになります。

ここで重要なのは、クリエイティビティは1人で生み出せるものではなく、
いろいろな人が交わるネットワークの中で生まれます。
優秀な人が集まり、思考と知性が結びついたときに生まれます。

2010年、2025年、2050年の自分がこのクリエイティブな人であること
を想像してみます。ケニヤやウクライナ、世界のどこに住んでいても構い
ません。人に意見を聞いたり、話をしたいと思ったとしたら、ファッショ
ンのことだったらフランスに行くかもしれないし、エンジニアリングにつ
いてならドイツに行きたいと思うかもしれない。しかし、そのほかの分野
についてならアメリカにいきたいと思うのではないでしょうか。

英語を勉強したい、大学で最先端のことを学びたい、そう思ったら、
アメリカにくるのではないだろうか。

アメリカはいろいろな文化が混ざり合う、ユニバーサルな国で、世界中に
コネクションのある人たちがすでにたくさんいます。アメリカでは、子供
たちは両親を超えよう、さらに両親よりも良くなろうとするし、職場で上
司に意見を言いやすいし、権威に屈することも他に比べれば少ないです。

21世紀の国に必要なことは、創造性を生み出せるハブ(中心)になること。
アメリカはこのハブになる、Crossroads nationになるには、いい位置に
いて、あらゆるネットワークを結びつけられる素養を持っている、悲観的
になる必要はないと言います。

アメリカも自分の国がどう進んだらいいのか、模索しているのですね。

これまではG8(アメリカ、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、
カナダ、日本、ロシア)と呼ばれる国で世界のことをいろいろと話し合い、
決めてきましたが(ある意味傲慢のような気もしますが)、今は中国や
インド、そのほかの国々も存在感を増し、多くの国を巻き込んで議論を
していかなければいけない時代。

世界は大きく変わっていますね。
どんな風に変わっていくのか、そして自分がどう生きていくのか、
関心を持っていきたいなーと思います。
by jungae | 2010-11-23 08:30 | NewYorkTimesの気になる記事