危機が人を強くする
2011年 03月 18日
長期戦になるなーと感じます。
その中で、心理学の観点から見た、興味深い記事を見つけました。
History Is on Japan's Side(3月15日)というものです。
歴史、そして人間の回復力に対して行われている調査によると、
日本はより強く生まれ変わるかもしれません。
現在、“Posttraumatic growth”(心的外傷を受けた後の成長)という
新しい分野の研究が進められており、厳しいトラウマに直面したことが、
個人の中にポジティブな変化をもたらすこともあるということがわかって
います。そして、不運なことに立ち向かい、回復する力が増すとも言われて
います。
ベトナム戦争の牢獄で8年間を過ごした囚人たちを調べたところ、
多くの人がその経験からポジティブな成長を遂げたと言います。
世界第3位の経済大国である、日本が直面する問題はとても厳しいが、
教育がいく届き、生産的で、規律正しい彼らは、自分たちの力を合わせ、
復興するでしょう。
2007年に国際的な専門家たちが心的外傷を受けたときの最初の段階で
必要な5つの条件を提示しました。
1 a sense of safety 安全の認識
2 calm 冷静さ
3 a sense of self and community efficacy
自分とコミュニティの有効性の認識
4 connectedness つながり
5 hope 希望
日本の様子をテレビで見る限り、これらが多くの場所で見てとれる。
また、高齢化社会であることで、戦後の復興を見てきた人たちが
多くいることが幸いし、さらに大きな成長を遂げるだろうとと締め
くくっています。
勇気づけられる言葉ですね。
ここ数年は日本が元気がない、ということを言われることが多かった
ですが、今は世界中の人が注目しています。
不安材料はなかなか消えませんが、元気な人はがんばってできることを
して、復興に尽くしていきたいですね。