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アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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『ソーシャルメディアの夜明け』を読んで

ソーシャルメディアの夜明け―これからの時代を楽しく生きる
ためのヒント
』(平野友康著)という書籍を読みました。
『ソーシャルメディアの夜明け』を読んで_e0123104_681529.jpg

(実はKMD(慶応メディアデザイン研究科)のビジネスメディア論
という科目でこの著書の平野友康さんがいらっしゃり話をしてくれ
ました。この本を読んでレポートを書くのが課題でした。ぎりぎり
ですが、今日の24時までです。)

よく言われるソーシャルメディア、それがどんなものなのか。
平野さんなりのお話があり、感じることがあったので、まとめて
みました。

○ソーシャルメディアは個人の価値観がものすごく尊重されるメディア

○ソーシャルメディアがもつ可能性を見つけては日々興奮している。
なぜならそこに、今の世の中が抱えている問題のいくつかを解決、
あるいは軽減できるかもしれない未来への可能性すら感じる。

○ツイッターは「いつもみんなと寄り添っているような感じ」
「人間味のあること」が新鮮。
テクノロジーは冷たくて嫌、いつか温かみのあるものに変えたい、
と思ってきた。「人を幸せになるテクノロジーとモノづくり」を
見つけたいと思っていた。

○ツイッターを通じて他者との向き合い方や目の前に見える世界が
変化したようになった。

○どうでもいいことの中にこそ、コミュニケーションの本質が隠れ
ている。それが寄り添うということ。
寄り添う感じとは、声をかけたらいつでも答えてくれるという信頼
感、あるいはつながって感じ。

○ツイッター自体はそんなに高度な技術は使っておらず、見た目も
仕組みもどちらもなんてことない平凡な技術だった。それには完敗。

○ソーシャルメディアの価値は規模の大小ではなく、<ラブ度>。
ラブ度とは、ある物事や事象における愛着の深さと信頼の密度のこと。

○「やってみよう!」と思い立った本人がいなければ始まらなかった。
その人の想いや理念や夢に賛同する人たちが集まってくる。
人が中心で、人と人とが集まってこそ魅力が生まれる<場>、コミュ
二ティ。ファンと自分を自分の関係を<育てる>という感覚。

○これからの世の中では、“広く・浅く”よりも“狭く・深く”に
価値がある。「誰もが嫌いじゃないから、より多くの人が受け入れ
やすい」という物事よりも、「ほかの人はわからないけど、自分は
好きで好きで仕方がない!」という物事のほうが大きな価値を持つ。
気づきと発見が生まれる場所こそが、ソーシャルメディア。

○ソーシャルメディアは、従来の番組とは違う。映像配信する番組
もあれば、ホームページもあり、コミュニティもあり、物販をする
オンラインショップもある。多角的な展開を含んだ“活動そのもの
の総称”。誰かの顔が浮かぶ個人メディア。

○とりあえず、悩むよりもまず、始めてしまえ。
始めてみれば、何かが分かるさ。

○最初に個人ありき。メッセージありき。
今求められているのは、1万、10万、100万人ぐらいの規模で人々に
愛されるメディアがたくさんある状況。
なぜなら、多様化の時代だから。
1000万人が見られるのは、しょせん「1000万人が気分を害すること
なく観られるもの」でしかない。平均点を目指す分、中身が薄くなる。
2000年代までに美徳とされていた<数の多さ>は2010年代以降のこれ
からは必ずしも美徳とされない。数よりも質が大切にされる時代に向か
ってほしいと、個人的に強く強く望んでいる。

○両手を伸ばして手に届くところにだけ、個人の幸せはある。
そして、それこそが素晴らしい。

○ソーシャルメディアには温かみがある。今までのテクノロジー主導とは
違う、「人間中心の未来をつくる力」が宿っている

○1対1がすべて。
たくさんの人に向かって中継していても、1対1という視点が必要。
深夜ラジオでパーソナリティをしていたとき、「みんな」ではなく、
「きみ」「お前!」というように教えられた。

○テレビは1度にどれだけ多くの人を集めるか、ソーシャルメディア
は1度にどれだけ愛されるか。

○リアルタイムプロダクティング
<リアルタイム>とは何かをつくっているその場でソーシャルメディ
アを駆使して、受け手と共有すること。
「こんなことをいいな、できたらいいな」のステップ。
<物語>は前提の部分を大切にしながら商品や企画を考えて、生まれ
ていくプロセスそのものを丁寧に伝えていく
<集大成>は商品は物語の結果となる。
みんなを巻き込んでいくことが大切。

○買うときに素敵に見える仕掛けをつくるよりも買う前に好きになる
氏かけをつくることのほうが重要。中身を知っているけれど、それが
ゆえに手もとに置きたい、と思う。

○働くように働く、はつらいし、何も生み出さない。遊ぶように遊ぶ、
も、何も生み出さない。「遊ぶように働く」「働くように遊ぶ」とな
ると、意味が変わってくる。

○アイデアは閃きとはちがう。
アイデアは<ただのパーツ>であって、それらのパーツがいっぱい有
機的につながった見え方のことを<答え>や<閃き>という。

○<本来どうあるべきか>を問い続ける。ずっとずっと考え続ける。

なんだか長くなり、気になることの羅列になり、ごめんなさい。
ただ、感じることがたくさんあったので、よかったら手に取ってみて
ください。
by jungae | 2012-08-14 07:18 |