メルボルンへの旅(1)―World Puplic Relations Forumでの講演
2012年 11月 24日
今回の旅のメインはWorld Public Relations Forumでパネルとして参加すること。
私が日本支部の理事を務めているIABC(International Association of
Business Communicators)で、東アジア支部の運営を見ている、フィリピン代表の
方から声をかけてもらい、「Communication and Global Crisis:a discussion on
natural disasters and recoveries」というセッションがあり、震災以後に日本企業が
どのように情報発信をしたり、コミュニケーションをしたのかを話してほしいと依頼され、
お話しさせていただくことになりました。
11月18日~20日まで行われましたが、私は19日にお話ししました。
会場となったメルボルン・コンベンション・センター。
開放的で明るい雰囲気の場所。
市内南部に位置し、再開発が進んで、きれいに整備されている感じでした。
以前ちらっと話したように、いろいろお世話になっている母を招待し、行く予定でしたが、
事情によりキャンセルとなり、子供たちを連れていきました。
広い会場を動き回っていました。
午後1445分セッションがスタート。IABC本部代表がスピーカーやモデレーターを
紹介。
モデレーターのIABCフィリピン代表のRitzi Villario Ronquilloさんが
スピーカーを紹介しました。
まずはニュージーランドの元市長である、Bob Parker氏が登場。
日本の東日本大震災の1カ月ほど前にあったニュージーランドの震災で、どのように
市長として行動し、コミュニティをモチベートしていったかを話されました。
スピーチにとても慣れていらっしゃり、ユーモアを交えながら、画像などもうまく使い、
話されていました。
災害は起こってしまうので、市民が能動的に行動できる場をつくることも大切だと
話されていました。
いよいよ私のセッションがスタート。
いろいろと調べてあった事例をご紹介。
Google ジャパンの事例。
オリエンタルランドの事例。年間160回防災訓練を行っています。
カルロス・ゴーン氏のお話。リーダーシップがカギ。
以前紹介しましたが、KBS(慶応ビジネススクール)にゴーン氏がいらっしゃったときに
危機に対応する5つのステップを話されていたので、それをご紹介しました。
(そのときのブログはこちらです。)
持ち時間は15分。英語でのプレゼンはやはり緊張しましたが、どうにか終了しました!!
その後はフィリピンのTV5のSherryl Yaoさんが、ジャーナリストをレスキュー隊として
訓練し、実際に災害時に人をレスキューする役目をはたしているということを紹介。
どんな訓練をしているかを詳しく話してくれました。たしかにジャーナリストは天災の現場
に行っているので、その役割を果たせたら大きいのではないかと思いました。
3人のプレゼンが終わった後に質疑応答。
いろいろ質問が出ましたが、「Twitterみたいなものはどのように活用されたのです
か?」という質問に答えることに。
電話回線がダウンする中で、Twitterは動いていて、多くの人が活用した。ただ、
デマも多く流され、それを信じて不安が増し、翻弄されることもあり、鵜呑みにして
はいけない、という姿勢も求められたと話しました。
ニュージーランドの元市長の方は、情報の信ぴょう性を担保する仕組みを作らないと
いけないとも話されていました。
最後に一言ずつということで、私自身は
オリエンタルランドが年間160回訓練をしていることで、天災に備える準備ができて
おり、それが適切な行動につながった。つねに備えること、そしてリーダーがしっかり
とコミットすること、それがとても大事ではないかとお話ししました。
セッションは無事に終了。
みんなで記念撮影。
IABC本部の方からお礼の素敵なプレゼントをいただきました。
とりあえずプレゼンを終え、ほっと。
依頼してくれ簡単に受けたものの、200名以上の聴衆がいて、やはり結構緊張しました。
私は原稿を用意していましたが、他の方たちは原稿を見ずに聴衆を見ながらすらすらと話
されていて、プレゼン、とても上手だなーとも思いました。また、動画やはりとても効果的に
使っていて、プレゼンをよりわかりやすいものにしていました。見習おうと思いました。
一方で自分のプレゼンは事前に原稿などを準備していたので、ある程度はできたものの、
質疑応答は質問されたことに即座に英語で答えなければいけず、それはまだまだ訓練が
必要だなーとも実感したのでした。
貴重な経験をできたのは確か。
この経験を次に活かしていけたらと思ったのでした。
(2)に続く。