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アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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編集するということ、西洋と東洋

17歳のための世界と日本の見方という本を読んでいます。
(宣言したランチタイム読書を実践中。ただ、30分は確保できていませんが。)
松岡正剛さんという、編集の大家で日本文化研究者の方が書いていらっしゃいます。

書店で平積みされているのを見て、気になったので、手に取ってみました。

まだ、読んでいる途中ですが、目からうろこの話がたくさんあって、少し
感激しています。

言葉というものがどうしてできたのか。西洋と東洋の違いをいがどこから
来たのか。

西洋では常に論理的に考える―ロジックで考え、物事を二者択一的に
捉え、一神教が栄える。「砂漠の思想」と表現していて、砂漠では、人間
が生きていくのはとても過酷で、ちょっとした判断ミスが死に結びつく。
東に行けばオアシスがあるけれど、西に行けば果てしない砂漠、つまり
死が待っている。このような中では、判断を迷わせるようなたくさんの神が
いては困る、神やリーダーは1人でよい、それもとても強い1人の神や
リーダーを求め、二分法的な宗教文化や社会文化が広まっていった。

一方で、東洋は「森林の思想」と表現していて、湿潤で森林が多い。
森林も危険ではあるけれど、砂漠のように生と死に迫られるといった
二者択一的な状況ではない。様々な選択肢ごとにそれぞれを司る
たくさんの神々を考え、調和しながら、生き方や生きる技術を高めて
いこうとした思想が発達し、「多神教」の国々になった。

なるほどと思いました。

ロジックで考えるというのは、言語にも現れていますね。
日本語はあまり多くを語らず行間を読むことが大事だけど、
英語などの欧米系言語は、主語・動詞を先に持ってきて、言いたい
ことを論理的に単刀直入に表現する。

人生の中で私たちは「編集」ということをたくさんしているとのこと。
「編集」とは、自分の周りの情報を自分なりに解釈し、自分に必要な
ものを取捨選択し、選んでいくこと。

私自身は長年書籍の編集に携る中で、「編集」の仕事はとても広
範囲でいろいろなことに応用できるのではないかと思っていたので、
とても共感してしまいました。

まだ、読んでいる途中ですが、いろいろ刺激されています。
by jungae | 2008-09-04 06:53 | 異文化&外国語