文化は“たらこスパゲティ”
2008年 09月 10日
いろいろな気付きがあって、とても楽しみました。
世界は「善と悪」「精神と物質」「金持ちと貧乏人」と二分的に分けられる
ものではない。
文化は“たらこスパゲティ”のようなもの。
日本の朝食で食べるたらことのりと、スパゲッティというイタリアの
パスタ文化が絶妙に組み合わさって、いい味を出す。
それこそまさに文化である。
日本では、「幽玄」「侘び」といった「引き算の文化」が生まれていった。
そして、日本はいつの時代も、外の文化をうまく取り入れ、成長して
きたとのこと。
日本人の父とアメリカ人の母を持ったイサム・ノグチは、精神と物質を
東洋と西洋を切り離さず、それがいっしょに組み合わさり、境界のない
「関係の世界」を表現し続けました。“編集”という行為を行っていたの
です。
編集とは、2つ以上の物事や人間や世界観を様々な角度や意味合い
から見て、そこから新しい関係を発見すること。
世界や日本を、自分や他者を、物事や時代や、心境や作品を見るため
の方法。
「関係を“編集”する」
生きていく中で私たちは常に編集をしている。私自身、“編集”という
仕事に携ってきた中で、編集というものはとても奥が深いと感じていました。
これからの社会で世界と共存しながら生きていくには、編集をする力が
必要なのだと実感しました。