アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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イタリアでも水道水を飲もう!?

イタリアのベネチアで、ボトル詰めされた水ではなく、水道水を飲もうという
動きが出ているそうです。City Known for Its Water Turns to Tap to Cut Trash
(6月11日)という記事です。

ベネチアは世界中から多くの旅行者が訪れ、廃棄される水のペットボトルの
量もかなり多いのですが、ベネチアの街には車が通れる道がないため、人が
歩いて回収するしかなく、それには莫大な費用がかかるとのこと。

イタリア人は水のペットボトルの消費量が世界一と言われ、1人が年間で
40ガロン(150リットル)以上消費しています。環境への関心が高まる中で、 
ベネチア市はこれまでに考えられないこと――水道水を飲むことを推奨し始め
ました。

水道水をボトル詰めした水に“Acqua Veritas”という名称をつけて、スタイリ
ッシュな入れ物に入れて、家庭に無料で配り始めました。
水道水は「市長の水」と冗談で呼ばれているのですが、ベネチアの市長は、
「自分も市長の水を飲んでいる」と宣言しました。

水道水は、安いし、ペットボトルに詰められた水よりももっと厳しく質がコントロー
ルされてて、買いに行く必要もないという利点があると市の関係者は述べています。
実際、ベネチアの水道水は、イタリアでもっとも有名なペットボトルメーカーで
ある、San Benedettoと同じ地方から来ているそうです。

ペットボトルの水は、消化を助ける、肌に良いということを売り物に、たくさんの
ブランドが生まれ、世界的に大きな産業に成長してきました。Zenith
Internationalという調査会社に寄ると、16の西ヨーロパ諸国では、2007年
に120億ガロン(約540億リットル)を消費し、消費量の多い国は、イタリア、ドイツ、
フランス、スペイン、イギリスと続きます。アメリカでもこの傾向は強く、1997年
から2007年の間に消費量が2倍に、1人当たり29ガロン(約130リットル)に。

このような状況に対して、環境保護論者たちは、ペットボトルを作り、輸送する
のに多くの二酸化炭素を排出されるし、ペットボトルのリサイクルは可能だが、
やはりすべてをリサイクルするのはむずかしく、一方で輸送するのにも二酸化
炭素が排出されると主張しています。

とりわけ、ベネチアでは市内に車が入れたいため、ごみの収集は大きな問題で、
人が歩きながら収集してするので、1トンのごみを回収するのに335ユーロか
かります(イタリアのほかの地域では84ユーロ)。

Acqua Veritasのキャンペーンは成功を収めていて、プラスチックごみの量
が、一月261トン(前年は288トン)に減ったそう。実際に人々の中には、水道水
を飲み始める人も出てきているそうです。

学生時代に初めてヨーロッパに行ったときに、レストランでは水が出てこなくて、
水は買わなくてはいけないとということにすごく驚いた気がします。ただ、今では
日本でも水を買うことが当たり前になってきましたしね。

一方で環境への関心が高まり、逆の方向への動きも出だしている。
日本でもペットボトルの水については議論が起きていて、いろいろな自治体が
水道水を飲むことを推進していますね(東京マラソンのときにボトル詰めされた
“東京水”をもらいました)。
そのような方向に進んでいくのでしょうか?

ヨーロッパでも、昔は水道水を飲んでいたけれど、“ペットボトルがスタイリッ
シュ”という意識が広まり、ペットボトルが浸透していったと聞いて、少し面白
いなーと思いました(日本でもそんな感じが少しありますよね。企業のイメージ
戦略が上手かったのですね)。

いろいろと考えさせられる記事でした。
by jungae | 2009-06-22 06:29 | NewYorkTimesの気になる記事