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アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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ベルリンの壁崩壊に思うこと(その2)――11.9と9.11

「自由」を求める人の力を、政治も国も抑えることはできないと昨日少し話し
ましたが、「人の力」が意志がいい方向に使われると、それはとても大きな
良い影響を及ぼします。
一方で「人の力」がまったく別の方向で使われると、それは想像もつかない
悪影響を及ぼします。

少し前になりますが、Thomas Friedman氏が記したThe power in 11/9
(10月19日)という記事をご紹介します。
「人の力」の違いがとても顕著に表れたのが、11.9のベルリンの壁崩壊と
9.11のニューヨーク爆発テロだと言います。

1989年11月9日には、ドイツの人々は、人々の力を結集することで、
銃を一発も打たずに、壁を崩し、自由を手に入れました。
一方で2001年9月11日には、何人かの人が武力を使い、ビルをなぎ
倒し、世界中を大混乱に陥らせました。

Friedman氏は最近ある女性に会ったのですが、彼女は1989年11月
9日に9歳でベルリンの壁の崩壊を目の当たりにし、2001年9月11日に
にはペンシルベニア大学の学生でアメリカにいました。
2001年9月11日には、他の学生とともにビルが崩れ落ちる姿を見ながら、
「怒りと悲しみ」を覚えたと言います。一方で、1989年11月9日には、人々
は壁の近くで踊って歌い、誰かが9歳の自分を壁に乗せてくれ、あの時の
「喜び」は忘れられないと言います。

この記事を読んで、「人の力」というのはいい方向に向く場合もあれば、
間違ったらまったく違う方向に向かうこともある。
11.9と9.11は、それを象徴している出来事ですね。

「人の力」がいい方向に向かう、そんな世界になってほしいと願ってやみません。
by jungae | 2009-11-15 08:09 | NewYorkTimesの気になる記事