2000年の最初の10年をふり返る
2009年 12月 11日
2000年に入って早10年が経つ中で、アメリカのこの10年をふり返る
面白い記事を見つけたので、ご紹介します。Reflections on the First
Decade of the 2000s(12月4日)という記事です。
2000年からの10年をふり返ると、次のようなものになるとのこと。
○例外主義の終わり(The End of Exceptionalism)
欧米などの先進国だけの特殊さや優位性がなくなった(2000ドルの
車がインドで発売されるなど)。
○公私のパートナーシップ(Pubric-Private Partnaership)
公使の目的がはっきりしなくなった。政府はいろいろな仕事を民間企業に
任せ、社会企業家が人気を集め、世界中の多くの人材が集まっている。
○融合した層(The Fusion Class)
頭脳流出が頭脳循環になりつつある。アメリカに移住してきた移民が
技能を身につけ、アメリカと自国を移動しながら、活躍している。
○偏狂主義の衝突(The Clash of Parochialism)
よりシンプルで、幻想的な過去への回帰を目指す偏狂主義が衝突。
○バーチャルな匿名性(Virtually Anonymous)
バーチャルなものがあふれ、匿名でいることが人間的になった。
職場では、いろいろな仕事がアウトソースされている(ipodはいく
つもの部品に分けられ、会ったことのない同僚が組み立て、世界
中で販売されている)。
○今を生きて後に支払う(Live Now, Pay Later)
現在が将来によって担保されるいろいろな方法が開発された。
支払いは後で、今を楽しむという考え方が広まった。
○真実は社会的なもの(Truth is Social)
多くの人が考えることが「真実」になり、自分にかかわる真実が
最も重要な真実になった。
(以前は、古代人が書いたこと、先祖が信じたこと、様々な実験
を通して確立されてきたものが真実だと考えられていた。)
少しむずかしいですが、いろいろと考えさせらえるなーと思いました。
私自身がこの10年を考えると、次の2つを感じます。
◆世界がものすごいスピードで変わり、ある方法や考え方が正しい、
ずっと通用するということはなくなり、様々な価値観が生まれた。
◆グローバル化が進み、世界のいろいろな人がつながる中で、
ある問題を1カ国で解決できる時代は終わった。
大きな変化が起きているのは確かなようです。
みなさんはこの10年をどう思われるでしょうか?