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アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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カナダから学べるもの―クルーグマン氏の視座

カナダはアメリカのすぐ近くにありながら、経済危機から早く立ち直り、
うまく立ち回っている――カナダから学ぶことがあると、Paul Krugman氏は
言います。Good and Boring(1月31日)という記事です。

危機のときにはニュースがないのが良いニュース。
アイスランドの金融危機は連日ニュースで報じられましたが、カナダに
ついては何のニュースも聞かない。
カナダがアメリカの良いロールモデルになると言います。

「カナダをつまらない」という人もいるかもしれないが(アメリカではこう
言われることがあるようです)、Krugman氏は、アメリカに似ている
けれど、いつもそうではないと指摘します。

「銀行」経営という点で言うと、「つまらない」はよい。

カナダは金利などはアメリカと連動していて、アメリカと変わらない中で、なぜ
金融危機からいち早く立ち直れたのか?
それは・・・

銀行がリスクを取る範囲に制限を設けた。
特に、借金に基づいた担保に基づいたレバレッジをコントロールしたから。

制限があることで、大儲けはできないものの、大損もしない。
金融危機ではその制限がうまく機能したと言います。

少しむずかしい話ですが、私流に解釈すると、
大きな賭けをするのではなく、健全な経営をするよう、銀行を指導した
ということではないかと思います。

記事を読んで、カナダについて「アメリカを小さくしただけで特徴がない」
ということを言っていたアメリカ人の友人がいたのを思い出しました。
ただ、似ているところもあれば、そうでないところもあるのですね。

私自身は学生の頃に1度トロントやモントリオールに行ったことがあるの
ですが、人々がとても優しく、アジア人の私にも真摯に接してくれたという
印象があり、住みやすい国かもしれないと感じました。

バンクーバーオリンピックが今週いよいよ開幕。
カナダに注目してみても面白いかもしれないと思ったのでした。。。
by jungae | 2010-02-09 09:33 | NewYorkTimesの気になる記事