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アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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不完全、いい加減の大切さ

最近、完ぺきを求めすぎない、いい加減になることの大切さを痛感することが
あります。

そう思っていると、面白い考えを提唱している人を、彼が教えてくれました。
京都大学大学院人間・環境学研究科の鎌田浩毅教授が「棚上げ法・不完全法」という
ものを提唱されています。

英文やむずかしい古典を読むときに一語一句辞書を引いて調べながら読んで
いたら、根気が失せ、途中で嫌になってしまう。
文脈からこんな意味だろうと推察したら、飛ばして読んでしまうほうがいいと
教授は言います。

鎌田教授が提唱する「棚上げ法」は、すぐにわからないことを後回しにして、
できるところからどんどん進めていくこと。そうすることで頭が回りだし、アイデア
がわいてきたりします。

「棚上げ法」とともに「不完全法」を提唱するのは、ビジネスで一番重要なもの、
それは計画の完璧な達成ではなく、まずは期限を守ることだから。
ノーベル賞を取るような論文でも、当初の予定を完璧に達成されて発表された
ものはないと言います。

確かに、なんでも完璧にこなそうとすると、いろいろ考えすぎて、なかなか前に
進まなくなることがよくありますよね。

完璧ではない、不完全だけれど、ある程度可能性がある、できそうと思ったら、
進むことが大切。
(ビジネスのアイディアを思いついた場合、10人は同じことを考えている、成功
するかどうかの違いは実践したかどうかだと聞いたことがあります。)

いい意味で「いい加減になる」ことが大事なのかもしれません。

蒲田教授がおっしゃっているように、語学の勉強でも言えると思います。
英文の雑誌や新聞を読んでいて、ある単語がわからずに「これってどういう意
味?」とはまると、あっという間に時間がたってしまいます。よくわからないけれ
ど、読み進めると後からわかってくることも結構あったりします。

また、ビジネスの現場で期限を守らないことは本当にNG。
完璧にできなくても可能な限りの努力をして、期限を守ったほうが必ず評価
されると思います。

すべてにおいてではありませんが、ときには「完璧を求めすぎない、いい加減
になる」ことも大切だと思ったのでした。
by jungae | 2010-03-12 07:28 | 経営者の視点