アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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格付け会社を罰するべき?!――クルーグマン氏の指摘

ゴールドマンサックスが投資家を裏切った(損益が出ることをわかっている商品を
販売して、大きな利益を得た)として、SEC(Securities and Exchange
Commission、米国証券取引委員会)から訴えられましたね。

ポール・クルーグマン氏は、ゴールドマンサックスだけでなく、格付け会社を罰する
べきだと主張します。Berating the Raters(格付け会社を叱る、4月25日)という
記事です。

格付け機関は、企業が発行する社債、国が発行する国債などを評価し、
記号を用いて格付けを行っている会社(AaaやAAAなど)。ムーディーズ
スタンダード&プアーズ(S&A)が有名でしょうか。

話は脱線しますが、先日経済的な危機に直面しているギリシャの国債を、S&A
は投機的(ジャンク)等級の「BB+」に引き下げました。これはルーマニアと並び、
ハンガリーを下回る水準です(ちなみに、日本の国債はAAです。)

クルーグマン氏は格付け機関に問題があると指摘。
今回ゴールドマンサックスが訴えられる原因となった、投資家に売っていた債権
(CDO、債務担保証券)を、格付け機関は最も信用力が高い「AAA」と評価して
いました。今やそれらはジャンク(BB以下)に評価を下げられました。

格付け機関は債権を発行している組織から依頼を受けて格付けを行っていると
いうこともあり、客観的に評価できるのかという指摘を受けています。実際に、
証券会社などは、自分の商品をよく評価してくれる格付け機関を重宝するように
なったと言います。

金融機関への規制を強化しようという向きがありますが、格付け機関に対しても
何かしら対策を講じなければいけないとクルーグマン氏は強く訴えます。

何かの金融商品を買おうとするとき、基準がほしいと思ってしまう。
素人が信用するのはやはり格付けになるでしょうか。
しかし、その格付けがしっかりとしたものでなかったとしたら…。
どんな風に格付けされているか、その仕組みも知っておく必要がありますね。

記事に指摘されているように、債権を発行している組織からお金をもらって
その債権を評価する。そこに限界があるようにも思います。
もっと中立的な機関が必要になっているのかもしれないと思ったのでした。
by jungae | 2010-05-02 06:25 | NewYorkTimesの気になる記事