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アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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ヨーロッパの終焉?!

ギリシャショックに始まり、ヨーロッパが危機にさらされています。
Europeans Fear Crisis Threatens Liberal Benefits(5月22日)
という記事です。

ヨーロッパと言えば、第2次世界大戦以降は政府が主導で、福祉を
充実させてきて、それを誇りにしてきました(“Lifestyle
superpower”と呼ぶそうです)。
NATO(北大西洋条約機構)およびアメリカの核の抑止力によって、
軍事費を最小限に抑えてきたとともに、高い税金を課して、「ゆりか
ごから墓場までのセイフティ・ネット」を実現してきました。

しかし、この危機によって、税収が減るとともに出生率の低下、高齢
化によって、それが厳しくなりつつあるといいます。
政府は、公務員の給与を削減んしたり、法的退職年齢をあげたり、
勤務時間を延ばしたり、年金などを減らそうとしていますが、国民の
反応は厳しいもの。

高齢化は深刻で、2050年には65歳以上の人が今の2倍以上に
なることが予想されています。1950年代に先進国では1人の退職
者に対して7人の就業者がいたのですが、2050年にはその比率が
1対1.3になるとか。

「次の世代の人たちが心配。お金を貯めておかないと、何も得ら
れなくなる」と88歳のフランス人の男性は言います。

税金が高い分、いろいろと保障が充実していたヨーロッパの国々。
仕事を定時に終え(デパートとかに行くと、定時前に片づけ始めて
いますね)、休暇はしっかりと取りながら、人々は豊かに暮らし、
国は緩やかに成長していた。

私自身はヨーロッパのいろいろな国を訪れながら、あくせくと働か
なくても、自分なりに「豊か」に暮らせていける――ヨーロッパは
そんなロールモデルではないかと感じていたのですが、やはり
厳しいようです。

世界のあらゆるところで変化が起きていて、あらためてどんな
社会がいいのか、ヨーロッパも再検討していかなければいけな
いのかもしれないですね。

ひとつだけ言えることは、
自分自身で自分の生活は守っていく、ということ。
国に任せてもいけない時代なのかもしれないです。
早いうちから準備して、自分の身は自分で守る。
それがすごく大事になっていると、私自身は感じています。
by jungae | 2010-05-29 07:57 | NewYorkTimesの気になる記事