「良い」「悪い」の判断はどのように身につくのか?
2010年 07月 30日
面白い記事を見つけたのでご紹介します。
The Moral Naturalist(7月22日)というものです。
善し悪しの判断はどうやって身につくのか?
Moral Naturalist(「道徳自然主義者」という感じでしょうか?)と
呼ばれる人たちは、善し悪しの判断は、人間関係の長い積み重ねから
生まれると考えています。
彼らによると、聖書や哲学書を通して道徳的な感覚を学ぶのではなく、
生きている中で人々を観察しながら学んでいくのだそうです。
先日Moral Naturalistが集う会合が開かれたそうですが、Moral sense
(道徳の感覚)は、味覚の感覚と似ているとある出席者は言います。
自然に甘さやしょっぱさを身につけるのと同じように、公平さや残酷
さについても身につけていきます。
小さい頃からこのMoral senseは見られ、ある実験で、6カ月の子供に
次のようなシーンを見せたとか。
①丘を登ろうとしている人
②丘を登るのを助けようとする人
③丘を登るのを邪魔しようとする人
6カ月の子供は、③番目よりも②番目の人を好んだそうです。8カ月の
子供は③番目の人を罰せようとする人を好んだとか。
「良い」「悪い」の判断はまわりの人を観察しながら学んでいく。
確かにそうかもしれないと思います。
子どもは人のことをとてもよく見ていますね。
(先日赤信号で道を渡ろうとしたら、「赤だよ」と娘に戒められました。)
大人は責任のある行動をしなければいけないなーと感じたのでした。