アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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成功する人は、外を見て、問題を見つけ、やるべきことを探す

学校を卒業して社会に出るとき、「自分がこんなことをやりたい」と
思って働き始める人は多いと思います。
ニューヨークタイムズのコラムニストのDavid Brooksさんが面白い
記事を書いていたので、ご紹介します。
It’s Not About You(5月31日)というものです。
(少し長いですが、とても興味深いので、よろしければお付き合い
ください。)

ここ数カ月の間でアメリカの大学は卒業時期を迎え、多くの卒業生
が仕事を始めます。いつの時代も、学校を卒業した人たちはいろい
ろな希望を持って仕事を始めますが、今年に関して言うと、経済の
状況は悪く、大きな負債を抱えてのスタートになります。

今の世界は大きく開かれ、秩序のない世界です。
多くの卒業生たちは、従来の世代がやっていたこと――すぐに結婚し、
子どもを持つという人生を送らないはずです。ジョブマーケットが
多様化し、社会構造も変わり、ライフスタイルが変化するのを目の
当たりにしながら、転職を繰り返し、自分が果たすべき役割を探そう
と模索するでしょう。

変化の激しい時代にベビーブーマーの理論は当てはまらなくなって
います。
ある大学の学位授与式では、
「自分の情熱に従え、自分自身のコースのチャートを描け、自分の
ドラムのビートに合わせて行進しろ、自分の夢を追え、自分を見つけろ」
というスピーチが行われています。

これは個人主義を象徴するようなものであり、今もなおアメリカ社会を
支配する考え方です。ただ、今の世の中では、これは誤った方向に向
かわせることもあります。

自分の情熱を見つけ、夢を追い続けろとは、
「まずは自分自身を探してそれで外に出て自分の要求を満たす」
ということになります。ただし、22歳~24歳で自分自身がどんな
人物かを見極め、やるべきことを探せる人がどれくらいるでしょうか。

成功する人は、
==
自分の内側を見て人生を計画するのではなく
外を見て、問題を見つけ、自分の人生でやるべきことを考えます。
==

ある女性は、アルツハイマーで苦しむ親族を見て、その病気を治療
することを仕事にしました。無能なボスに悩むある男性は、マネジ
メントスキルを身につけ、自分の部署が機能する方法を考えました。

多くの人は最初に自分を形作って、人生を生きるわけではありません。
問題に直面して使命感を感じ、それによって徐々に自分が形成されて
いきます。

「幸せや楽しみを追求する」ように言われるものの、もちろん世の
中に名声を残した人たちの話を聞くと幸せそうに聞こえますが、
ときに友人を失ったり嫌われたりすることもある。幸せというよりは、
彼らの卓越さ(excellence)を称賛すべきです。

「個人の希望を明確に伝える」ように言われますが、仕事ではときに
自分を抑えないといけないこともあります。ハーバード大学のメディ
カルスクールのある教授は、よい医者はチームの一因となり、その
チームのルールに従うことが求められると言います。

今の卒業生は「個人が人生の真ん中」と言われてきて育ってきましたが、
年を重ねる中で、「人生のやるべきことが真ん中」にくるということに
気づきます。

「達成」は自分の仕事にどれだけ全力で取り組んだかの副産物であり、
直接求めるものではありません。
人は基本的には自己中心的ですが、自分自身が何かのタスク(任務)
が与えられたときに、人生の喜びを感じるのではないでしょうか。

「人生の目的は、自分を探すのではなく、自分を失うことである」
と締めくくっています。

とても重い言葉だなーと思いました。
個人主義のアメリカでも大きな変化が起きているのかと感じます。

自分自身を振り返ると、もしかしたらそうかもしれないなーと
思うものもあります。
大学を卒業した頃はとりあえず自分はこんなことがしたいと考え、
いろいろと模索して仕事をしていましたが、今は社会にどんな
ニーズがあるだろうという視点で、仕事に取り組むようになって
いるかも、とも思います。

「大志を抱く」ことはとても大切。
ただ、一方で、世の中がこれほど大きく変化し、オープンになる
中では、「どの職業がよい」「どの職業が一番」という価値観が
崩れているのも確かです。

外に目を向けて問題を見つけて、自分ができることを探して取り
組むことで、自分が成長し、磨かれていき、社会に役立っていく。

そんな風にキャリアを考えていく時代なのかなーと感じたのでした。

みなさんはどう思われるでしょうか。
少し長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございました。
by jungae | 2011-06-05 09:49 | NewYorkTimesの気になる記事