東京大学の秋入学について考える
2012年 01月 21日
日本の大学は4月に新年度が始まりますが、国際的には9~10月に
始めるのが当たり前。
アジアでは、中国やインドネシアは9月入学だそう。
秋入学にすることで以下のようなメリットがあるとか。
○国際的なスケジュールと合わせるので、優秀な留学生や帰国子女
を確保できる一方で、東大生も留学しやすくなる
○大学までの半年間に様々な経験ができる
○資格試験(医師国家試験や国家公務員試験など)の受験を1年遅ら
せたり夏季休暇を就職活動に充てたりと学期中に学業に専念できる
○新卒一括採用の多様化のきっかけになる
一方で、デメリットとしては、次のようなことが考えられるとか。
○優秀な学生が他大学に流れる可能性がある
○他大学と長期休暇がずれて、部活動などで交流がむずかしくなる
○修業する歳が伸びるので家計負担が増す
○社会に出る期間が半年遅れ、収入減。年金などにも影響する恐れ。
ただ、このデメリットは他の大学で追従する流れが出てきたら、
解消されていくのかなーとも思います。
私自身はメリットの2番目の「大学までの半年間に様々な経験が
できる」というのはいいなーと思います。
入試はこれまで通り春に行うようなので、合格が決まったうえで
勉強に追われることなく、いろいろなことにチャレンジできたり
するでしょうか。
よく言われるのが、イギリスのギャップイヤー。
大学への入学が決まっている学生が、1年程度入学を延期すること
をいい、その間にボランティアや職業体験、旅行などを通じて
社会的な見解を広げる制度だそう。イギリスで1990年代から普及し、
ウィリアム、ハリーの両王子もこのギャップイヤーを経験。2008年
のデータになりますが、イギリスでは約3分の1の学生がなんらかの
形で経験を積むため入学を延期しているそう。特にオックスフォード
大学やケンブリッジ大学などの優秀な大学ほど、この制度を利用する
学生も多いとか。
(この制度があったら私も利用したかったなーと少し思ったり。)
この経験を企業も採用の際に評価しているそうで、企業も人の採用の
考え方を変えていく必要があるかもしれませんね。
自分が決して東大に入れるわけではなりませんが、他の大学も追随
する可能性があり、大きな転機になるのかなーとも感じます。
これもやはり
「インターナショナルからグローバルへ
の流れでしょうか。
どんな展開になるか、注視していけたらと思います。
みなさんはどう思われるでしょうか?