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アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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6月4日―8日のKMD

6月4日―8日のKMD(慶応メディアデザイン研究科)の授業などに
ついてふり返られたらと思います。
先週までで基礎科目は一通り終わり、今週から徐々に個別の科目が
スタートしています。
少し長くなりそうです。ごめんなさい。

<ビジネスメディア論(古川亨先生)>
○起業家
特別な人ではない。現状に満足がいかないので、それを変えようと
する人はすべて起業家。
○スタンフォード大学のdスクールでは、相手のニーズにあった
製品や経験をデザインできるように、さまざまなタイプの人たち
に共感する能力を養うことを重視している。
誰かに共感する時、私たちは相手の立場に立つことでフレームを
変えていき、自分の視点ではなくユーザーの視点から問題を捉え
ることが大切。
○『未来を発明するためにいまできること』
1 自分の行動を規制しない
2 最初の答えで満足しない
3 制約で創造性を生み出す
4 遊び感覚で取り入れる
5 予想外の結果から学ぶ
6 練れていない段階で人に見せる
○メディア論
メディアとは、「公衆」を表すラテン語
「メディアはメッセージである」
○メディア論ー人間の拡張の諸相
メディアは人間を拡張する
新しいメディアは社会の見え方、在り方を変える
(例)自転車、パスポート
  自分の活動できる範囲を広げる
○すべてのメディアは人間のいずれかの能力の延長
耳の延長 電話
目の延長 カメラ、テレビ
足の延長 車
手の延長 ロボット
頭の延長 コンピューター
○メディアは人間の感覚比率を変える
感覚比率が変わる時…人間も変わる
○マスメディアとパーソナルメディアの間に新しい価値が
想像されるのではないか。
○メディアの進歩と社会の発展
サービス社会  デジタルメディア 個別に発展、融合型ー双方向性、多岐なビジネスモデル
工業化社会   印刷・ラジオ・TV 一方向大量伝達ー画一的、時間の制約
農耕社会    文字       記録可能ー時空を超えて伝播
狩猟社会    声        その場限りー限られた伝播力
○デジタル社会の創出するメディアの未来は…
サービスと体験
○グーグルゾンとは
http://www.albinoblacksheep.com/flash/epic
○ソーシャルメディアとは
事実と真実の話
-事実は「Fact」で、唯一の事象
実際に起きたこと
感情を差し挟む余地ない事柄:客観的事実
人間の外側にあるもの
時として表面的、さらに”事実”は存在しないこともある
-真実は「Truth」、人の数だけある
嘘のないこと、本当のこと…嘘偽りの無い真実

真実かどうかは自分の目で確かめることが大切
すべてに疑いを持つ

<Global Society(大川恵子先生)>
グローバル社会で何が起きているのか、いろいろと議論する授業。
英語で行われるので、留学生の方が多く、10人程度の小さなクラス
で議論をしたり、プレゼンをしたりします。
第1回目はグローバル社会とは何か。
まずそのイメージを10分くらいで絵に描いてプレゼンすることに。
6月4日―8日のKMD_e0123104_8435353.jpg

ん~と悩みつつ、私はこんな絵を描きました。
InternationalからGlobalということで、Internationalのときは
2つや3つの国の関係が重視する傾向がありましたが、Globalは
Globe(地球、天体)という言葉から派生したのもの、地球を1つの
ものとしてとらえ、みんなが手をつないでいる、というイメージで
考えてみました。
他には、
-国籍が意味をなさなくなる
-差別がなくなる
-持続可能な関係が生まれる
-コミュニケーションが大事
といった絵が出てきました。
なお、大川先生のイメージは「Well」(井戸)のイメージ。
資源をみんなで共有していかないということだそう。
その後自分が描いた絵についてリスクやチャレンジは何か、チームに
なって議論し、プレゼン。出てきたのは、
-大きな組織がすべて勝つ
-違いがなくなる
-自分のアイデンティティがなくなる
-土着の文化が失われる
-資源を持っている国が強くなる
確かに果たしてこれでいいのでしょうか?
議論は尽きない感じでした。

<ブートキャンプ by 石倉洋子先生>
お伝えしたように、今週から朝7~9時のブートキャンプがスタート。
今週は4日ありました。
○Critical Thinkingにおいて仮説を立てることが大切。
仮説を持っていると、効果的に調べられる。
情報があふれる時代にはそれはすごく大事。
仮説は変わってかまわない。調べたことで仮説が間違っている
ことがわかったら、修正する。
○アウンサン・スー・チーさんのWorld Economic Forumでのスピーチ
を聞き、議論。
セカンダリ―教育の重要性、投資は長い目で。
○何かを聞いたら何を言おうとしているか、文章にしてみるといい。
○日本語で書いてそれを英語にしてみると、論理的かどうかがわかる。
○2人1組で本を読んでそれについてプレゼン。
お伝えしたように、私は『社員をサーフィンに行かせよう』という本を
読みました(ブログはこちら)。その他に出てきたのは以下のとおり。
-『小さく賭けろ」
小さな賭けをして、失敗から学ぶ
-『ザッポス体験』
社内見学ツアー、月1200人がツアーに参加。
-『人を魅了するーEnchantment』
-『創造経営の戦略』
など。

朝のブートキャンプがあり、ハードな1週間でしたが、どうにかこなす
ことができました。
金曜日には、基礎講座でグループワークをいっしょにやってきたチームで
私のオフィスで打ち上げパーティをしました。
6月4日―8日のKMD_e0123104_921340.jpg

青に輝いた東京タワーを見ることができました。
(サッカーの日本戦があったからだと思われます。)
2カ月間、結構いろいろ議論し、助けてくれました。本当に感謝!!

報告が長くなり、ごめんなさい。よい日曜日を過ごされてください。
by jungae | 2012-06-10 09:06 | KMD大学院生活