アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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IABCジャパンセミナー「コミュニケーションから考える日本企業のグローバル化の秘訣」

私が理事を務めさせていただいている、IABC(International Association of
Business Communicators)ジャパン
と経済広報センターの主催で、
昨日「コミュニケーションから考える日本企業グローバル化の秘訣」というセミ
ナーを開催しました。
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パネルディスカッションを行いましたが、登壇したのは
BC Consulting代表/グロービス経営大学院教授のギルバート・チャベス氏、
花王(株)コーポレートコミュニケーション部門インターナショナル担当部長ビリーコール氏、
日産自動車(株)グローバルメディアセンター部長兼編集長のダニエル・スローン氏です。

グローバル化が言われる中が、コミュニケーションからの視点でどんなことが考えら
れるか、活発な議論が行われました。
話したのをかいつまんでご紹介します。

○コミュニケーションに関して言えば、日本企業もグローバル企業も大きな違いはない。
ただ、日本ではコミュニケーションの専門職の地位はそれほど高くなく、記者会見をする
人とだけ見られる傾向もある。欧米企業はコミュニケーションの重要性を経営陣もわかっ
ており、重んじている。日本企業内もコミュニケーションに関わる人が昇格されれば、
変わってくるのではないか。

○コミュニケーターとしてグローバル時代に求められる要素は何か? 
-ダニエルさん
日本企業で働く外国人のコミュニケーターとして感じることは?
日産は東日本大震災の少し前にグローバルメディアセンターを立ち上げたが、CEOが
コミットし、3月25日に岩城工場を訪れ、その映像を準備し、Live Streamingをしたり、
外部の人に門戸を開いた。ディスクロージャーが大切。震災がなければ、こんな事態に
はならなかったのではないか。「何もしないというのはもはや解にならない」と感じる。
−ビリーさん
花王では6カ月前にCEOが就任したが、米国法人の円卓会議を8月に開催し自身も
参加した。
素晴らしい反応を得られたが、CEOにしたアドバイスは、話す内容をもっとPersonalize
(Personalize the story)するように伝えた。そうすることで、親近感を覚えるし、
欧米人のオーディエンスであれば、高く評価する。

○ソーシャルメディアについて
−ダニエルさん
ブランドを浸透させるには、ソーシャルメディア、ライブストリーミング、Youtubeなどを
使っている。シルフィの披露目でライブストリーミングを行った。8月の新車の発表では
4万人以上の人が見てくれ、驚いた。
コミュニケーションの効果測定、KPIをちゃんと見るのが大事。動画を放映すると、どれ
くらいの時間、どういう人が見たか。YouTubeだとわかる。視聴者の大量の情報が
わかる。いか
に多様な人にリーチできるか、わかる。
−ギルバートさん
現在はこれまで以上に聞く人、見る人に役立つ情報を求められている。
社内、社外という垣根を取り払うべき。3万人の社員に話したら、一晩で知れ渡る。
ザッポスは社員にすべてオープンするのを許す。一晩で日本企業がそうなるのは
むずかしいが、徐々に変わらなくてはいけない。

○外国人記者と接する場合に気をつけること
−ダニエル
ジャーナリストは付き合うのがむずかしい。彼らのKPIは、どれだけ特ダネをとれるか、
いいストーリーを得られるか。日本記者は取材対象者との関係を築こうとしている。
日本企業への関心は低くなっている。FTの記者がオリンパスの不祥事を暴露した。
日本の産業界を知っていて、彼が暴露したからこそ、あれだけのスクープとなった。
−ビリー
外国メディアの駐在員の数は減っている。1人しかおらず、日本のあらゆるニュースを
カバーしている。我が社について何も知らないという姿勢で臨まないと行けない。

○日本の企業に対してグローバルコミュに関するアドバイスをお願いします。
−ビリーさん
回答はわからないが、オープンさを維持するか、人と人の間を取り持って理解させる、
職について何が面白いかを認識して、会社の進路に寄与する。個人だけではなく、
組織も成功を味わってほしい。日本、グローバルで違いはないのでは。
−ギルさん
2年ほど前から感じるのは、企業間取引しかしていないエンジニア企業でもソーシ
ャルメディアによって、普通の消費者にわかるように説明しないといけない。
複雑なビジネスのやり方を説明しないといけない。
−ダニエルさん
良く聞く言葉の一つが「ベンチマーク」。世界共通でライバルや同業他社が何をして
いるか、比較する、これはグローバル共通。
トレンドについて学び、つかまないといけない。他社がどれくらいの人材や費用を
かけているかも考える。参考になる。
こと作りの脈絡では「自社においてまだみんなが知らない5つのことを特定せよ」と
伝え、それにフォーカスしてストーリーを伝えるようにしている。
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熱心に聞いて下さいました。

質疑応答
○ソーシャルメディアについて
−ダニエルさん
対応する準備ができていないのに、進めてしまっている感もある。CRMという
観点が大事。どこにでもポスティングできる。それをどうするのか。
−ビリーさん
CRMで思い出すのは、危機管理。ソーシャルメディアがうまく使っている企業が
あるかと探したが見つけられなかった。
−ギルバートさん
ソーシャルメディアとオールドメディアの垣根がなくなりつつある。内容があるか、
役立つものか。独自のストーリーをつくれるか、が大事。
ベンチマーキングでいいのは、一番うまく使っている。アメリカの選挙キャンペーン
は参考になる。強靭なるバックアップシステムを持っている。真ん中の3分の1を
ねらうという戦法をとっている。

○グローバルな媒体の記者が求めているものは?
−ダニエルさん
他社も取材対象としている。何かイベント、ストーリーが必要である。
−ビリーさん
在京の外国メディアの数が少ない。海外子会社に現地メディアとどう接するかを
話している。
−ギルさん
見出しから考えていく。どこに載せてほしいかを考えていく。

何か気になることの羅列でごめんなさい。
ただ、私自身考えさせられることが多く、いろいろと勉強になったのでした。
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みんなで記念撮影をしてきました。

グローバル化の時代にすさまじいスピードで変化するコミュニケーション。
いろいろと探っていかなくてはと感じたのでした。
by jungae | 2012-12-07 07:26 | コミュニケーションに関すること