アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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『Media Makers―社会が動く「影響力」の正体』

Media Makers―社会が動く「影響力」の正体』という書籍を読む機会がありました。
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コミュニケーション手段が多様化する中で、「メディア」とどう向き合うのか。
興味深い話が書かれていたので、ご紹介します。

○メディアとファイナンスには共通点がある。
両者ともに実体がなく、情報という無形物をあたっている。「対象への信頼」が
鍵となっている。

○経営資源は「人・モノ・金」と言われてきたが、お金(キャッシュ)がボトルネッ
クにならなくなっている。例えば、フェイスブックの時価総額の2倍のキャッシュ
を渡されて、「3年いないにフェイスブックを超える会社をつくれ」とか「グーグル
を超える検索エンジンをつくれ」と言われても、ほとんどの人には不可能に近い
難題となる。超絶的にものすごくイケている人材を集めて、彼らがすごいモチベ
ーションで働けば、元手の資金は100万円もあれば足りるかもしれない。

○ウォー・フォー・タレントという本があるが、優秀な人材を集めてくるのが企業に
とってとても重要になっているとともに、人々のアテンション(関心・注目)を得る
ことが大切になっている。タレントとあテンションをどうやって集めるか。その奪い
合いにおいて重要な役割を果たすのが「メディア」

○最古のコミュニケーション・メディアは洞窟壁画。何かを伝えたい、という発信者
の思いがあるときに、それを伝達する「媒体・媒質」となるものこそが語源本来の
意味でのメディアの定義。

○「メディアは必ず、受け手を必要とする」コミュニケーションにおいて「受け手こそ
が王様」。受け手に何らかの印象を残し、心理的に、あるいは行動として反応が
なされることが存在基盤となる。

○メディアが存在するために絶対に必要なものは、発信者、受信者、コンテンツ。
メディアで報じられるということは、生きた証が記憶されるということ。

○専門誌が存在しない分野。
ゴルフやサーフィン、釣りには専門誌が存在するが、缶切りには存在しない。
なぜか。それは「業界」が存在しないから。
業界とは、たとえ小さくともそれを「生業」にするものにとっては、世界です。
メディアという観察者なしに世界は誕生せず、メディアという共犯者なしには、
世界が成長しない。
「Yogini」という雑誌が創刊されたことで、ヨガのムーブメントが起こり、広告主
も増え、実際ににヨガ関連にお金を落とす女性が増えた、というお金が循環する
サイクルが生み出された。

○メディアには、公に向かって書いた瞬間、伝えた瞬間からその内容を自己実現
させる方向に向かう力を生来のものとして備わっている。

○コンテンツには以下の考え方がある。
-ストック⇔フロー
ストックはWikipedia,フローの代表はTwitter。両方をうまく組み合わせることが大切。
-参加性⇔権威性
参加性が食べログ、権威性がミシュラン。食べログは内容に責任をとらないが、ミシュラン
は自分たちが責任を取る。流れとしては、参加制が増えていく?!
-リニア→ノンリニア
リニアなコンテンツは、初めから終わりまで一直線に連続した形で見てもらえることを
想定したコンテンツ。ノンリニアはその反対。デジタル上のほとんどのコンテンツはノン
リニア。リニアのコンテンツの映画を2時間見るのは、時間消費を強いられ、心理的な
負荷が高いと感じる傾向に。ノンリニアの方向に向かっている。

○メディアをつくるうえで、ペルソナ設定が大事。
定量的な属性データ(性別、年齢、居住地など)からではなく、感性的、心理的な
情報も含めてイメージできるように擬人化することが大切。「キャラ設定」とも言う。

○FT(Financial Times)の紙がピンクなのは、ブランド化するため。

○検索エンジン、ソーシャルメディア、スマートフォンの3点の普及は、全ての
メディアを断片的なものに切り刻み、ユーザーから「つまみ食い」されるものに
なっている。

○出版のPublishはPublic(公にする)からきている。紙にこだわる必要はない。

○有料個人メルマガが増えている。書き手「個人」と読み手「個人」が直結する
ダイレクト感があり、それが「何か」を感じさせる。個人として持っている「信頼」
と「影響力」がカギとなる。

なんだか気になることの羅列でごめんなさい(いつものことですが)。
メディアとは何か、企業もメディアを持っていく必要があり、いろいろと考えさせ
られたのでした。
よかったら、手に取ってみてください。
by jungae | 2012-12-11 07:23 |