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アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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仕事がなければ、作ればいい―ニューヨークタイムズ、トーマス・フリードマン氏の記事

新年度がスタートし、新入社員が入ってきた職場も多いでしょうか。
大学院では、新卒の友人たちが就職活動をしています。景気に左右される
就職活動。しかし、仕事がなければ、作ればいい。ニューヨークタイムズで、
トーマス・フリードマン氏が興味深い
記事を書いていたので、ご紹介いたします。
Need a Job? Invent It(3月30日)というものです。

ハーバード大学の教育スペシャリストのTony Wagner氏は、自分の
仕事を「二つの敵対する種族―教育の世界にいる人とビジネスの世界
にいる人―の翻訳家」の翻訳家である」と説明しました。
現在の社会には、高給をもらいながらミドルレベルの仕事して、ミドル
クラスにいられることはむずかしくなっている。高給でハイレベルの仕
事しか残っていない。つまり。より多くのスキルが必要か、世界の他の
人よりも早くできる仕事。教育の現場でも、子どもたちがinovation
ready(イノベーションの用意ができている)状況にしなければいけない
と言います。それは、やることに何か価値を追加できることである。

知識はすぐにインターネットで探すことができる。知っていることよりも、
それを使って何ができるかが大切。イノベーションを起こせる可能性―
問題を創造的に解決し、人の生活に新しい可能性をもたらせることが
必要です。あるエグゼクティブは、「何をやるかは教えられるけれど、
どう考えるか、適切な質問をして、イニシアティブを取ることを教える
のはむずかしい」と言います。

これまでの多くの人にとっては仕事は「探す」ものでした。
しかし、これからの子どもたちは仕事を「作る」ことが求められます。
仕事を見つけられる人もいるかもしれませんが、それでも世界が
すごいスピードで変化する中で、一度得た仕事を常に作りなおし、
リエンジニアリングし、再想像することが求められます。

そこで今教育で求められているのは、子どもたちにモチベーション
を持たせ続けること。そのために教室でできることは、遊び(play)、
情熱(passion)、目的(purpose)を持つこと。
先生たちは、学生のコーチになるべき。学生は自分の関心の分野
を広げながら、常に新しいスキルを学び続けること。
この分野ではフィンランドはとても進んでおり、事実よりもコンセプト
や創造性を学び、自分の関心のある分野の選択科目が準備されて
いる。ただ、宿題はほとんどなく、テストもない。

およそ100年前に、産業経済に対応するために教室を使う学校シス
テムができ、工場学校をできあがりました。100年がたち、そのシス
テムを今変える必要がある。モチベーションを保ち、イノベーションを
起こせる人材を育てる場に再創造しなければならない。

やはり、100年前にできた教育システムが大きく変化を遂げるべき
時期にさしかかっているなーと感じました。
私の大学院では「どうしたらイノベーションを起こせるか」、日々議論
をしていますが、むずかしさも実感。ただ、やはりこれまでとは違う
仕事、そしてやり方、創り方が求められる時代。
自分の子供たちも見ながら、模索しなければと思っています。
みなさんはどう思われるでしょうか。
by jungae | 2013-04-08 07:19 | NewYorkTimesの気になる記事