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アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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『なぜ日本企業では情報共有が進まないのか』 by 田坂広志

旅の報告をと思いつつ、もう一つ書籍を読んだので、それについてまたご紹介
します。『なぜ日本企業では情報共有が進まないのか―ナレッジ・マネジャー
7つの心得
』という書籍です。
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知人に勧められたのですが、1999年に出された書籍。14年前に出された
にもかかわらず、今とあまり変わらず、新鮮さすら覚えました。
気になったところをまとめてみます。

○情報化時代に生き残れないマネージャーは、パソコンができないマネジャー
ではなく、豊かな知識や深い智恵を持たないマネジャー。

○「パソコンを使えるか、使えないか」というのが問題なのではなく、これまで
「パソコンでも容易にとって代わられない仕事」をしてきたかどうかが問題。
データ・マネジメントをやってきたマネジャーは生き残れない。単純なデータ・
マネジメントからは解放された、高度なマネジメントができると奮い立つマネ
ジャーだけが生き残れる。高度なマネジメントとは「ナレッジ・マネジメント」
のこと。ナレッジはデータに比べて「より高付加価値の情報」。

○「パソコンができる」とは「情報機器の扱いが上手である」ということ。「仕事
ができる」とは「情報の扱いが上手である」ということ。ここには大きな違いが
ある。「情報システム導入」が「情報化」ではない、「情報化」とは、何よりも
「情報の扱いが上手になること」。

○企業において社員が自発的に情報共有を行っていく「情報ボランティア」と
呼ぶべき企業文化を生み出したいのならば、何よりも、社員が自発的に情報
共有ができる「手段」を生み出すべき。

○手段を生み出したからといって、何もせずに意識が変わるわけではない。
「切れ味のいいハサミを持つと、紙を切りたくなる」ではなく、「切れ味のいい
ハサミを持ち、他の人が上手に紙を切っているのを見ると、紙を切りたくなる」。
要するに「やってみせなければならない」

○データ、ナレッジ、ノウハウを区別してつかう。ナレッジとは、ニュアンスに
富んだ言葉で表される高付加価値の情報であり、定型化してデータベース
に入れることができない情報。「言葉にならない智恵」をでも呼ぶべきものが
きわめて大切な役割を果たしており、過去の日本企業の「強さ」の要因は、
こうしたノウハウやスキルといった「暗黙知」のレベルの情報の共有を巧み
に行ったことにある。

○どれほど膨大なデータを集め、どれほど最先端のデータベースを構築して
も、それだけでは決して企業の戦力アップにはならない。それらの膨大な
データのなかから、大切な「ポイント」や「要点」をつかみ取り、現場の第一
線で顧客や他社と格闘している部隊に対して、簡潔に教えてあげなければ
いけない。膨大なデータのなかから試合に勝つためのポイントをつかみ取る
のは、野球ならば監督がやる。

○データマネジメントにおいても求められるのは直観力。直観力を磨くには
①データ分析手法の盲点を知る、②データ分析結果の相互チェックを行う、
③データ分析が見失ったものを発見する力を養うこと。

○「生きた言葉でメンバーにナレッジを伝える」こと。ナレッジには公式の
ナレッジと非公式のナレッジの2つがある。大切なのは非公式なナレッジ
であり、これを共有するのが大事。

○豊かなナレッジを伝えるのは、「結論」や「要点」だけでなく、「文脈」(コン
テキスト)や「背景」(バックグラウンド)をしっかりと伝えないといけない。
あるプロジェクトについて大切なのは、「どのプロジェクトが採用されたか」
といった「結論」に関する情報よりも、「なぜ、それ以外のプロジェクト企画
が採用されなかったか」といった「文脈」に関する情報。また、過去にどんな
プロジェクトがあったのか、社内に現在関連するプロジェクトがあるのか、社
外で類似のプロジェクトがあるのか、などの「背景」の情報が極めて重要。

○プロジェクトや業務において習得したナレッジを積極的に交換し、共有する
ためのもっとも良い方法は「反省会」を行うこと。

○社内人脈を持っているとは、第1に優れたノウハウを持っている人材との
社内人脈の広さであり、第2にその社内人脈に関する一種のデータベース
を頭の中にしっかりと持っていること、第3にその人脈データベースを瞬間的
に活用できること、第4に連絡一本で時間をとってもらい、ノウハウを提供
してもらえること。「ノウフー」が大切。

○大切な情報を共有せずに囲い込むのは、「評価されない」「学ぶものがな
い」「共感できない」という理由がある。「情報ボランティア文化」を創っていく
ためには、この情報囲い込みの3つの理由を理解したうえで、ナレッジ・
マネジメントを行わなければいけない。
 ①ナレッジやノウハウを提供したメンバーに高い評価が与えられる「評価の
 場」を創る
 ②ナレッジやノウハウを互いに学びあえる「学習の場」を創る。
 ③自分のナレッジやノウハウによって他のメンバーを支えることを価値とする
 「共感の場」を創る。

なんだかまたもや気になることの羅列となってごめんなさい。
ただ、最近「ビッグ・データ」をいう言葉がかなりはやっているものの、データを
どうナレッジやノウハウに変えていくか、それが大切なのかなーとも思いました。
14年前とは思えないほど、何か本質を突いているとも感じたのでした。

今日からGW後半戦スタート。楽しく過ごされてください。
by jungae | 2013-05-03 09:18 |