前に向かう道を構築するデザイン思考―最後の授業?!@KMD
2015年 03月 26日
先日ちらっと話しましたが、3月30日が大学院の卒業式で、これが大学院
での最後の授業となるかと思われます。
スタンフォード大学のShelly Goldman氏(Professor, School of Education)
およびWilliam Burnett氏(Executive Director, Stanford Design Program)
の特別講義がありました。
Shelly Goldman教授は、「デザイン思考を使った相互学習」について、
特に高校生と大学生の理系学習(STEMと言うそう、Science, Technology,
Engineering, Mathematicsの略)の参加を促すことに焦点を当てて、話して
くれました。
「どの形が異なるか」
Cと答えた人が多かったのですが、実はすべてが異なるのです(直線だけ、
角がない…)
統計的に見ると、このような結果になるとか。
なぜ多様な答えになるか。解釈の問題もあれば、質問自体が曖昧で、
このようになることもある。
学校では「答えを一つ」と教える傾向があるが、答えは一つではない。
Stanfordでは、いろいろな専攻の学生たちと小中高校生を交えて、
STEMに興味を持ってもらえるようなデザイン思考を使ったワーク
ショップをして成果をあげつつあるとか(先生向けのものもあり)。
解決方法は一つではなく、様々な学問分野を使いながら、解決していく方法
があるのではないかと話していました。
William Burnett教授は、デザイン思考について。
30個の○を描き、そこに何かしら絵を3分以内に描く。
(私が描いてしまった後で、少し汚くてごめんなさい。)
1つの○に描かなくてはと思うと、なかなかかけないけれど、いくつかを
つなげることができる、3D的に考えられると発想したり、周りの人と相
談できると、無限に可能性が広がる。答えはない…。
思考法について話してくれました。
(見にくくてごめんなさい。)
Engineering Thinking - Solve your way forward(前に向かう道を解決をする)
Business Thinking - Optimize your war forward(前に向かう道を最適化する)
Design Thinking - Build your war forward(前に向かう道を構築する)
デザイン思考では、好奇心(Curiosity)を持ち続けるとが大事であるとともに、
間違ってもいいと思える環境を作ることも大事だと言います。
私の通った慶應義塾大学メディアデザイン研究科はデザイン思考を学ぶことに
重点を置いています。
「前に向かう道を構築する」
その力が果たして身についたかどうか。
これからのキャリア、社会との関わりの中でこれをどう活かせるか、それに
かかっているなーと思います。
ちなみに昨日は慶應高校の卒業式をやっていました。
私も来週いよいよ卒業。こんな歳ではありますが、やはり泣けるかしら、
などとも思ったのでした。