リッチな人ほど働く?
2008年 09月 05日
9月4日のInternational Herald Tribuneで、Rich man's burdenという記事が
紹介されていました。
アメリカのビジネスパーソンの中で、バケーションに行っても、PCや携帯を持ち運び、
働いている人が増えています。今はリッチになればなるほど、ストレスが大きくなり、
働く時間も増えている、所得の上位20%に入る人たちの働く時間は、1980年から
80%も上昇しているとのこと。
この原因をPCやネット、携帯が発達し、いつでもビジネスができるからという向きも
ありますが、それだけではないと言います。
1つにはミドル層と上層の差がとても広がっているとのこと。アメリカの人口を
所得別に半分に割ると、下半分の層の所得格差はこの数十年ほぼ変わっていない
のですが、上半分の所得の格差は顕著に広がっています。
年間20万ドル以上を稼ぐ人たちは、「自分よりもたくさんのお金を持っている人を
見ると、自分が貧しく感じられる」と思っている人が多く、もっと働かなくてはと思う
ようです。
「一生懸命働いて、いつか自分や子供たちが働かなくてもいいようになりたい」
これが定説だったのに、この現象は、驚くべき変化だと指摘しています。
お金は稼いでも稼いでも、もっともっとほしくなる。
きりがないんでしょうね。少し悲しいと思いつつ、人間の欲は底なしと感じました。