アメリカ大統領に今求められるもの
2008年 10月 07日
ウォールストリートの金融危機で、そのニュースが影を潜めている感が
しますが(ただ日本であまり報道されていないだけかもしれませんが)、
もうそんな直近に迫っているのですね。
金融危機が起こったことで、大統領選びにも大きな変化が起きていると
言います。10月3日にPaul Krugman氏がA Leadership Vacuum
(リーダーシップの空白)という記事を書いています。
3週間前から始まった金融危機は本当に深刻で、大企業から中小企業に
その影響が広がっています。金融安定化のために、金融安定化法案の
可決が必要です(先週金曜日に修正されたものが可決されましたね)。
大統領選まで1カ月をきりましたが、来年1月の次期政権の誕生までには
4ヶ月あります。次期政権は、初日から世界恐慌以来の金融・経済危機に
立ち向かわなければいけないと言います。
これまではイラクからの撤退をはじめとした政治的なことが焦点になって
いましたが、経済の問題が最優先になって。状況は一変ですね。
8年間のブッシュ共和党政権がこの金融危機を引き起こしたと見る向きが
あり、この状況は民主党のオバマ氏には有利に働くとも言われます。
ただ、どうなるかは最後までわかりません。
2001年の9.11のニューヨーク同時テロから始まった今世紀。イラク戦争
での泥沼の状態、この金融危機、ドルの価値の下落。アメリカの威信が
低下しつつあり、大きなパラダイムシフトが起きているのは確実のようです。
次のアメリカ大統領は誰になるでしょうか?
21世紀の今後がどのようになるのか、2008年は大きな転機となる年になる
と思います。注視したいです。