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アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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チップの習慣に異変?

チップについて、アメリカで今いろいろと議論が起きているようです。
10月10日のThe tipping point という記事です。

カリフォルニアのサン・ディエゴにあるLinkeryというレストランは、とても
人気があり、ビジネスも順調。にもかかわらず、従業員たちは言い争って
いました。給料を良くするよう、ウェイターたちが主張する一方で、キッチン
で働く人たちは、自分たちは利益を分け前を十分に受け取っていないと
主張していました。そこで、オーナーのJay Porterは「チップをなくすのは
どうか?」と提案したのです。

経済学者のOfer Aznar氏によると、アメリカではフルサービスのレストランで、
260万人のウェイター・ウェイトレスが働き、チップは42億ドル以上になると
いいます。そのウェイター、ウェイトレスたちはこのチップを収入として当てに
する人が多いようです。アメリカでは、このチップを払う制度を好む人が多く、
サービスチャージがあるにもかかわらず、さらにチップを払うそうです。
Porter氏のレストランはこのチップをやめることにしたのです。

チップの習慣がいつ生まれたのかということは定かではないのですが、
チューダー朝時代のイギリスという説があります。17世紀のイギリスでは、
泊まりに来るゲストがホストの召使いにvailという心づけを渡すという習慣が
ありました。その後、ロンドンのコーヒーハウスやレストランなどでチップを
始めました。“To Insure Promptitude(機敏さを保証する)”というお皿が
あったようで、それが“Tip”頭字語になったのではないかと言われています。
チップは上流階級の習慣として始まり、広まっていきました。

ただ、ウェイターやウェイトレスたちがこの収入だけに頼り、生活が
不安定になるのはよくないということで、1943年にイギリスで最低賃金に
関する規定ができ、1955年にフランスでサービスチャージの導入が
決められ、それが広まっていきます。

カリフォルニアの法律は、お客様からもらったチップをオーナーや
マネジャー、キッチンで働く人に分けることを禁止しています。ただ、
サービス・チャージにすると、その規制がありません。

Porter氏は従業員の給料を上げるためにメニューの金額を上げることも
検討しましたが、それだとお客様が嫌がる可能性があるので、サービス
チャージを18%にして、ウェイター・ウェイトレスとキッチンのスタッフで、
3対1で分けることにしました。

これによって、従業員たちの給料は上がり、時給25ドル程度になりました。
サービスチャージに加えてチップを払う人はまだあり、ウェイター・ウェイト
レスがそれをキープするようです。その改善策として、Porter氏が
提案したのが、チャリティへの寄付。メニューにチャリティについて書いて
おいたら、2年間で1万ドル以上集まったそうです。

海外のレストランに行くと、どれくらいチップを残したらいいのか、
考えてしまうことがあります。サービスチャージがあるから、払わなくて
いいのでしょうが、なんとなく悪い気もしたり。

記事にあるように、チップはウェイター・ウェイトレスのサービスに対して
だけでなく、料理の美味しさに対してもあるべきで、キッチンで働く人には
それを渡せないですね。

サービスチャージの収入を従業員で分け合うというのは、面白い試みですね。

日本にはない(少しはあるでしょうか)、チップの習慣がどう生まれたのか、
よくわかり、興味深かったです。
by jungae | 2008-10-14 09:13 | そのほかの気になる記事