アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん
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自動車産業の危機からわかるアメリカの変化

自動車産業がとても厳しい状況です。アメリカのビッグ3だけでなく、
トヨタやホンダなど、日本を代表する企業も苦境に立たされています。

続いていた燃料高の影響や環境への配慮により、自動車を持つ人が
減っているのでしょうね。自分の周りをふり返ってみても、車を持って
いる人はほとんどいなくて、マイカーにあこがれる人は少なくなっている
ことを実感します。

アメリカではビッグ3の救済に関して大きな議論が起きていますが、
IHTでコラムニストのRoger Cohen氏がPan Am dies, America
lives
(12月17日)という興味深い記事を書いています。

パンナム航空といえば、1930年設立のアメリカの航空業界のリーディング・
カンパニー。しかし、1980年代後半から経営に窮し、1991年に破綻しました。
どんなに優れた企業でも失敗をしたら死ぬ。それがアメリカのやり方で、
これはヨーロッパとはまったく異なります。

アメリカはパンナムを死なせ、イタリアは長年赤字に苦しみ、「死に体」になって
いるアリタリア航空を生かしている。これはとても象徴的です。

ヨーロッパでは時価総額でトップ40に入る企業がこの数十年間変わって
いないが、アメリカではめまぐるしく変わり続け、グーグルやeBayなどの
新しい企業が常に現れています。経営を失敗した企業は立ち去り、常に
新しい企業が生まれる。それがアメリカだといいます。

しかし、今この状況に大きな変化が起こっています。自分たちの責任で経営危機
に陥ったビッグ3を救済する方向に向かっています。

ただ、失敗に追い込んだ責任をあいまいにしたまま救済していくと、これまで
アメリカの成長を支えていた、新しいものを生み出す力を削ぐことにことになり、
その影響は計り知れないと警鐘を鳴らしています。

新しい企業が次々と起こり、それによって成長を遂げてきたアメリカ。
大きな転機を迎えていると感じずにいられません。
この救済でどのような結末が待っているのでしょうか。
注視していきたいです。
by jungae | 2008-12-26 09:23 | NewYorkTimesの気になる記事