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アマプロ株式会社代表 林正愛が日々感じていることをつづります


by りんちゃん

2010年 03月 17日 ( 1 )

便利さを追求しない、近代化を求めない、それをイタリアは選択した。
そんなことについて述べた面白い記事を見つけました。
Florentine choices(3月11日)というものです。

イタリアではいろいろなことが計画されて建設が始まるものの、途中で
止まってしまうことがたびたびあります。
記事の筆者であるRoger Cohen氏が1980年代にローマに住んだとき、
ローマとナポリを結ぶ地下鉄をつくる話が何度となく出てきて、実際に
多額のお金をかけて丘を12メートル掘ったものの、結局それから進み
ませんでした。

アメリカでは、達成や効率、ロジックという文化が賞賛される一方で、
イタリアの美学では、巧妙な詐欺が受け入れられることがあります。

アメリカでは、人生はまっすぐで、ゴールの達成に向かっていくことが
大切だと信じていますが、イタリアでは、人生は巡っていて、楽しさや
喜びが一番で、それを妨げるものには反対すると思っています。

フィレンツェ空港は1984年にJet Bridgeをつくろうという話が浮上した
ものの、実現しませんでした(Cohen氏は、この日、技術的な問題が
あったとかで、バスで飛行機に連れていかれては連れ戻されるという
ことを何度もされ、4度目でやっと飛行機に乗れたそうです)。

彼がローマに住んでいたとき、シチリアと本島を結ぶ橋を作ろうという
話も浮上したものの、計画は見送られました。
「橋ができたら、フェリーを運転している人はどうなるの?」という議論
になり、そこから進まないからだとか。

確かに、イタリアを旅行していると、古い遺跡などに魅了される一方で、
交通機関や公共施設がとても古くて使いづらいと感じる人も多いので
はないでしょうか。

便利に効率だけを求めるのがいいのではない。
近代化を求めないのも一つの選択肢。
イタリアはそんな風に考えているのでしょうか。

便利になるのはいいですが、それによって忘れてしまうものもある。
もしかしたら、すべてではないけれど、不便さを残すものもあっても
いいかもしれない、そんな風に感じたのでした。
(不便さを許容する心の広さが必要ですが・・・。)
by jungae | 2010-03-17 07:31 | そのほかの気になる記事