大学院の授業がここ数週間で終わりに近づき、最終プレゼンの準備に追われ
たり、少し仕事でバタバタしていました。
以前ちらっと話しましたが、KMD(慶應義塾大学大学院メディアデザイン
研究科)の授業の他に、今期は同じ建物内にあるKBS(慶應ビジネススクー
ル)の授業をいくつか取っています。
その中に
「Multicultural Organizations and Strategy(多国籍組織と戦略)」
という英語で行われる授業があります。
英語で行われ、9月からのスタートで、多数の留学生たちが参加し、半数
近くが外国人という中で、ケースをもとにいろいろと議論しており、毎回
いろいろと考えさせられます。
前回授業で議論というか、話題になったのが、
日本人は会議でなかなか発言せず、会議ではうなずいて賛成したように
見えるけれど、その後に後ろで議論し、後から「やはりだめになった」
という話が出てくることがある。それがとてもフラストレーションがた
まるということでした。
なぜ会議で聞いて納得しているようなふりをして、そのような事態に
なるのか。
ちょっと身につまされる話ですね。
会議で発言してその場の雰囲気を壊したくない、馬鹿な発言をしたと
思われたくない、という風潮があるかもしれないということでした。
授業の際も日本人はあまり積極的に発言しない。
ただ、一方で台湾の留学生が発言をしていて、台湾でも授業であまり
活発な議論が行われない、なぜなら何か不用意な発言をして、「あの
人、ばかなこと言っていると思われるのがいやだから」。
するとオランダから来た学生が言いました。
「僕たちは自分が発言したことについてどう思われるか、気にしない」
意見にStupid(ばかげた)なものはないとも言っていました。
何も発言しないよりも、何か感じたことがあるならその場で発言する。
周りの人が何と思おうと疑問に思ったこと、言いたいことがあるなら
その場で伝える。それが大切なのだと感じました。
ある留学生は授業のグループワークで最初は日本人が多くいるグループ
に入ったものの、なかなか議論が進まずイライラし、次のグループワーク
では外国人が大半を占めるグループに所属するようにいたとか。そのほう
が話が早いし、いろいろなことがきっちり決まっていくと言います。
なんだか、少し寂しいなーと思ったり。
訓練は必要ですが、周りの人が気になって発言しないよりも「思ったこと
はしっかりとその場で発言する」「馬鹿げた意見はない」
その姿勢はグローバル時代にはやはり求められているなーと感じたのでした。
皆さんはどう思われるでしょうか。